SEO対策をして、アクセスを増やせば問い合わせは増える?

SEO対策というと、「Googleで上位に表示されるようにすること」と考える方も多いと思います。
実際、検索結果で上位に表示されれば、ホームページを見てもらえる可能性は高くなります。

たとえば、「〇〇市 デイサービス」や「〇〇市 訪問介護」と検索している人は、その地域で利用できるサービスを探している可能性があります。
「介護職 求人 〇〇市」と検索している人なら、働く場所を探している求職者かもしれません。
こうした人に自社のホームページを見つけてもらうことは、もちろん大切です。

ただ、検索からサイトを訪れた人が、そのまま問い合わせや応募をしてくれるとは限りません。
せっかくホームページを見つけても、「どんな施設なのかよく分からない」「最近の様子が見えない」「求人情報を読んでも、どんな職場なのかイメージできない」と感じれば、そのまま別の施設を探してしまうこともあります。

SEOは、いわば「ホームページを見つけてもらうための入り口」です。
そこから先にあるホームページの内容が、施設選びの判断材料になっているか。
ここまで考えて、はじめてWebサイトが集客や採用の役割を果たせるようになります。

施設を探している人が知りたいのは、「検索順位」ではなく施設のこと

では、ホームページを訪れた人は、何を見ているのでしょうか。
もちろん、サービス内容や料金、アクセス、利用条件などの基本情報は重要です。

ただ、それだけで「この施設にしよう」「ここで働いてみよう」と決められるわけではありません。
たとえば、ご家族が施設を探しているとき。

「利用者様一人ひとりに寄り添います」
「温かいサービスを提供します」
「地域に根ざした施設を目指します」

そんな言葉が書かれていても、実際にどんな場所なのかまでは、なかなか想像できません。
そこで役に立つのが、普段の施設の様子です。
最近行ったイベントの写真や、利用者さんとスタッフがどのように過ごしているのか。
季節のレクリエーションや職員研修、スタッフ同士の交流など、日々の施設の中には、外からは見えない情報がたくさんあります。

スタッフへのインタビューも、その一つです。
「この仕事を続けている理由」や「仕事をするうえで大切にしていること」などを紹介すれば、求人情報だけでは分からない職場の雰囲気も伝えられます。

「昨日のレクリエーション」が、施設選びの材料になる

たとえば、「レクリエーションを大切にしています」と文章で伝えるだけではなく、実際にどんなことをしているのか、そのときの写真やスタッフのコメントがあれば、施設での時間をより具体的にイメージできます。

これは求職者に対しても同じです。
「アットホームな職場です」と書くよりも、実際に働いているスタッフの様子や研修の風景、スタッフ同士のやり取りなどが見えた方が、「ここで働いたらどんな感じだろう」と想像しやすくなります。

施設の魅力は、ホームページのために新しく作らなければならないものばかりではありません。
普段の現場にあるものを、きちんと外へ届けること。
それだけでも、ホームページから伝わる情報は大きく変わります。

このホームページ、いつから更新されていないんだろう?

もう一つ、施設のホームページで気をつけたいのが、情報の古さです。
検索結果からホームページを開いてみたら、最新のお知らせが2年前。
スタッフ紹介には、すでに退職した人が載ったまま。
求人ページを見ると、今は募集していない職種の情報が残っている。
もし自分が施設を探している立場だったら、少し不安にならないでしょうか。

「この情報は今も正しいのかな」
「最近の施設の様子が分からないな」

そんな疑問を持つかもしれません。

ここはSEOの話とも混同されやすいところですが、「更新回数が多ければ、それだけSEOに強くなる」という単純な話ではありません。
大切なのは、そのページを訪れた人が必要としている情報を、現在の状況に合わせて確認できることです。

特に介護施設の場合は、サービス内容や採用状況だけでなく、日々の活動やイベントなど、時間とともに変わっていく情報もあります。
そうした情報を無理なく更新できる状態にしておくことは、検索エンジンへの対策というより、まずホームページを見た人に「今の施設」を知ってもらうために必要なことです。

「更新した方がいい」は分かっている。でも、更新できない

ここまで読んで、「それは分かっているけれど、実際には更新する時間がない」と思われた方もいるかもしれません。
実際、ここが介護施設のWeb運用で大きな壁になることがあります。

  • ホームページの重要性は分かっている。
  • 現場の写真もある。
  • 発信したいこともある。
  • それでも、なぜか更新が続かない。

その原因は、SEOの知識不足だけではありません。
そもそも「Webサイトを更新する仕組み」ができていないことがあります。

介護施設のWeb運用で起こりがちな「ブラックボックス化」

たとえば、「ホームページを誰が更新するのか」が決まっていないケースです。

「誰かブログを書いておいて」
「時間があるときに更新しておいて」

という状態では、どうしてもWebサイトの更新は後回しになります。
介護現場は、日々の業務だけでも忙しいものです。そこにホームページの更新まで加われば、担当者の頑張りだけで続けるのは難しくなります。

必要なのは、「もっと頑張って更新しましょう」と言うことではありません。
誰が情報を集めるのか、誰が記事にするのか、どのくらいの頻度で更新するのか。そこまで決めておけば、更新が特定の人だけに集中することも防ぎやすくなります。

もう一つ見落としがちなのが、ホームページそのものの管理情報です。

「ホームページを修正したいけれど、管理画面のパスワードが分からない」
「前に作ってもらった業者に聞かないと何もできない」
「担当していた職員が退職してしまって、誰も管理方法が分からない」

もしこのような状態なら、SEO以前にWebサイトの管理体制を見直した方がいいかもしれません。

CMSのログイン情報だけでなく、ドメインやサーバー、Google関連サービスなども含めて、法人側で誰が管理しているのかを把握しておく必要があります。
そして、現場にある情報がWeb担当者まで届かないという問題もあります。

現場では、「今日はこんなレクリエーションをした」「新しい研修を行った」「利用者さんとこんな取り組みを始めた」など、ホームページに載せられる出来事が日々生まれています。
でも、それをWeb担当者に届ける方法が決まっていなければ、せっかくの情報もそのまま流れてしまいます。

現場には発信できる情報があるのに、それをWebサイトまで運ぶ仕組みがない。
これも、介護施設のWeb運用で起こりやすい「ブラックボックス化」の一つです。

SEO対策を始める前に、「発信できる状態」をつくる

では、実際に何から始めればいいのでしょうか。
いきなり難しいSEO施策に取り組む必要はありません。
まずは、現場の情報を無理なくWebサイトへ届けられる状態になっているかを確認してみましょう。

最初にやっておきたいのは、Webサイトの管理情報を整理することです。
CMSのログイン情報や、ドメイン・サーバーの契約情報を誰が持っているのか。Google関連のサービスを誰が管理しているのか。担当者が退職した場合でも、別の人が問題なく引き継げるのか。
一度整理してみるだけでも、「実は誰も把握していなかった」という状態に気づけるかもしれません。

次に、現場の写真や情報を集める方法を考えます。
ここで大切なのは、現場スタッフにいきなり長い記事を書いてもらおうとしないことです。
たとえば、「写真を撮ったら、この場所に入れてください」というルールだけ決めておく。写真と一緒に、「今日は○○をしました」と一言添えてもらう。
それだけでも、Web担当者が記事を作るための材料になります。

さらに、できるだけ簡単に更新できるCMSや運用環境を整えておくと、こうした情報をWebサイトへ反映しやすくなります。
更新するたびにPCを開き、複雑な管理画面を操作して……という方法では、どうしても続けるハードルが高くなります。

写真1枚と数行の文章だけでも更新できる。
スマートフォンからでも作業できる。

そうした環境があれば、「頑張って更新する」のではなく、普段の業務の中で自然に情報を集めて発信することができます。

介護施設のSEO対策は、「検索」だけで完結しない

ここまでの話をまとめると、介護施設のSEO対策で考えたいのは、検索順位だけではありません。

もちろん、「〇〇市 デイサービス」「〇〇市 訪問介護」「介護職 求人 〇〇市」など、実際にユーザーが検索する言葉を意識してページを作ることは大切です。
サービス内容を分かりやすく整理したり、施設ならではの特徴を具体的に伝えたりすることも必要でしょう。

でも、それだけで終わってしまうと、「検索には出てくるけれど、問い合わせや応募にはつながらない」ということが起こります。
大切なのは、検索してホームページを訪れた人に、その施設で過ごすことや働くことをイメージしてもらえるかどうかです。

  • 施設のことが分かる。
  • 最近の様子が見える。
  • スタッフの雰囲気が伝わる。
  • 問い合わせや見学の方法も分かる。
  • 求人を見れば、そこで働く姿を想像できる。

そんな情報が揃っていれば、検索から訪れた人が、その先の行動を起こすきっかけも作りやすくなります。
SEOは、検索順位だけを追いかけるものではありません。

必要としている人に見つけてもらい、その人に施設のことを知ってもらう。

その先に問い合わせや見学、応募があります。
だからこそ、検索対策と同じくらい、「訪れた人に何を伝えるか」を考えることが大切です。

SEO対策の前に、自社サイトを一度見てみる

「ホームページから問い合わせが来ない」
「求人を出しても応募が来ない」

そんなとき、まず「検索順位が低いからだ」と考えてしまうかもしれません。
SEO対策が必要なケースももちろんあります。
でも、その前に一度、自社のホームページを、初めて見る人のつもりで開いてみてください。

「このサイトを初めて見た人に、今の施設のことがちゃんと伝わるだろうか?」
「ここで過ごす様子や、ここで働く様子を想像できるだろうか?」

そして、「この情報、誰がどうやって更新しているんだろう?」というところまで考えてみてください。

検索で見つけてもらうことは、ゴールではありません。
その先にいるご家族や求職者に施設のことを知ってもらい、「ここなら安心できそう」「ここで働いてみたい」と思ってもらうこと。

そのためには、特別なコンテンツを作り続けるよりも、日々の現場にある情報を、きちんと外へ届けられる状態を作ることが大切です。

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介護施設の
「Web経営リスク診断」

「アクセスが増えない」「問い合わせが増えない」「求人への応募が来ない」

そんなとき、原因はSEOだけではないかもしれません。
貴法人のWebサイトが、現場の魅力をきちんと発信し、問い合わせや応募につなげられる状態になっているか。
簡単な質問に答えるだけで、現在のWeb管理・発信体制をチェックできます。